ADMIN MENU ≫ | IMAGE | WRITES | ADMIN
スポンサーサイト 
--.--.--.-- [ スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
映画「借り暮らしのアリエッティ」を観てきた 
2010.07.24.Sat [ 映画
たぶん賛否両論だろうなーと思いつつ(という時点で「傑作」ではないんだろうけど)、見終わった時の一番の感想は良かった・・・!!!!でした。

せっかく周りの人がまだ見に行っておらず、前情報も持たずの0の状態なので、今のうちに感想書こう。

とにかく映像すごい。

導入の自然の美しさにまず圧倒されて、引き込まれた。
こんな凄かったっけ?ポニョは結局映画で観てないので、びっくりした。
ゲド戦記は劇場で見たけど、もっと薄ーい感覚だったしな。色合いとかも。

写実的に過ぎない、色鮮やかな緑と咲き乱れる花。そこかしこに動いている小さな虫、生き物。
アニメにしかできない、実写にはない美しさだなと感動した。
むしろ絵画を見ているような、自分にとっての美しかった原風景を引き出されるような感覚。

音がまた、凄かった。覆いつくされるような虫の声、風の音・・・上手く言えないんですが、色んなものが混ざり合っていて、結果「田舎に行ってぼんやり立ち尽くしたとき感じる音そのまんま」になってる!

「音」については、全編を通してとても気を遣われているなぁと思いました。
なるほど小人にはこう聞こえるんだろうなという上から降ってきてわぁんと響くような人間の声、室内に入ると少し遮断されて小さくなる虫の声がとてもリアル。

このリアルさや、生々しい感覚に、今までのジブリとの違いを感じました。善し悪しじゃなく、違うなと。
動きのひとつひとつとっても、「地に足がついている」というのかな。端から見て見惚れるような鮮やかさとか、宮崎アニメならではの「空」を感じる軽やかさや疾走感ではないんだけれど、「ああ。こういう風に手足をいっぱいに伸ばして、登ったり走ったり跳んだり、してたよな。」と自分に置き換えて引き込まれた。
天才にしかできない表現ではないかもしれないけど、確かにそれが引き継がれていて、空間や重さを感じる生々しい表現。

その感覚のまま、小人の視点で繰り広げられる人間世界への冒険は、予告で受けた衝撃・印象をもっと色濃くしたものでわくわくしっぱなしでしたv個人的には、ここを見られただけで見に来て良かったなと思うほど満足。

ここは小さな子が見ても面白いだろうな、と思いましたしね。
ただし、全編通してちびっこも釘付け!ではなかったろうと思いますが。
そう考えると、無条件で子どもはみんな釘付けで、大人が見ても面白いトトロってやっぱり凄いんだな。

しかし無口ながらに背中で語るお父さんは格好良かった・・・・
「借り」に行くことはすなわち「狩り」なんですよね。(完全に意識して発音されていたと思われる)

装備を調え、黙々と獲物に狙いを定めて作業をこなす姿は、正に猟師。
例えば自分の父親が、熊に遭遇するかもしれない、いつ崖から落ちるかもしれない山の中に踏み込んでいって、日々の糧を得てきてくれるとしたら・・・・そりゃあ「お父さん!すごい!!」と惚れぼれするよなと。「気をつけてね。無事帰ってきてね。」と心からの声を背中にかけるよ。

と思ったとき、ちょっと色々つながった。
小人にとっての人間と人間の世界は、人間にとっての自然のようなものなんだなと。
ただそこにあって、恵みでもあり脅威でもあり、自分が生きていく為に借りると同時に「狩る覚悟のいる」もの。リスクを冒して獲得すると同時に、「とりすぎないように」するもの。

ものすごくドラマティックな展開があるわけではなく、わりと淡々と話が進むので「つまらない」「メッセージ性がない」という感想もあるだろうなーとは思うのですが、私は感じるものがあったし、これはこれで完結していると思えたので満足でした♪

変に広げすぎて収束できなかったり、色々喋りすぎて説教くさいより、ずっといい。
この監督が、今できる全てのことを注ぎこんで表現しただろうものが確かに見えて、好感を持ちました。

色々枯渇してる今の自分には、五感全部に訴えられて染みこんできて、ほんっとーに心が潤ったなぁvと思える映画でした。なんでもないシーンで泣きそうになった・・・

周りの、こういうの好きそうだなーと思う方にひっそりと全力でお勧めしたいな。と思う一作でした。


以下、ネタばれ込みでの感想。
台詞等も配慮なくそのまま書いてあるのでご注意くださいませ。

の前に、言い忘れたこと2つ!

・音楽すごく良かった。合っているというだけでなく、効果的に使われていた。
・アリエッティの部屋やドールハウスなどなど、とっても可愛かった!!!!ハイジ見て藁のベッド作りたくなったよなぁ・・・と思い出した。あれのせいで、白パンと藁にものすごい憧れを抱いたよそういえば。

ちらっと触れたのですが、物語の展開はそれほど変化に富んだものではありません。

結局、「本来は出会わないはずの2人が出会い、何かが少しだけ変わった」のは味付けで、生きる姿に焦点が当たってるなというのが感想。
で、私はそれで良かったなと感じてます。

秀逸だったのは、アリエッティが初めてショウに出会ったときの描写。
もう、一瞬で恋に落ちた!というのがわかる表情なのに、それがすっと冷えたように強張る。
なんていうことをしてしまったんだという、現実を見つめる表情。

ここでもう、この2人は恋を実らせるんじゃなく、いずれは別の道を行くんだろうなとわかった。

掟があろうが、敵対関係にあろうが、勝手に燃え上がるのが恋の炎・・・(笑)
これが甘い恋愛物語なら、呆然としてるところを父親によって引き下ろされているはず!(・・・たぶんw)
それを瞬間的に押さえて、即座に切り替えることができるアリエッティの理性の強さ・現実を見る目が、この先もおそらく最後の一線を越えることはないだろうなと思わせました。

と言いつつ、動揺が残っていて角砂糖を落としてしまったり、やはり惹かれるのは止められなくて会いに行ったりしてしまうのはものすごく甘酸っぱくてきゅんきゅんしましたがv

少年(ショウ)の方はどうなんだろうなぁ・・・
アリエッティの方は「恋」だなとはっきり感じましたが(同じ種族で同世代のスピラーに無自覚無反応なところ含め)、ショウはどうなのか私はよくわからない。

アリエッティの強さに、生命力に、刺激を受けただろうなーとは思うんですが。
自分より弱く小さな存在に対して、何かしてあげたい、守りたいと思う気持ちもわかるんですが。
あと、小さくて気の強い女の子が大粒の涙を流すのはなんであんなに可愛いかね!!と思う「萌え」なら共感できるんですがww

・・・あ、それ全部ひっくるめたら恋なのか?
ショウくん、ちょっと色々事情があって達観した少年なので私には掴めないわ。

だって、第一声で「綺麗だね」はなかなか言えないよね。言えねーよ普通!!
そしていきなり厭世的というか試すようにドス黒いこと言い出す場面があったり。
(*「くっ。ここ、声優さんが演技してれば・・・・!」と思った場面でもある。)
あと、読んでいた本が『秘密の花園』だったのにものけぞった。えーと、親の愛を知らない病弱な少年が少女に引っ張り出されて、鍵がないと入れない夢のように美しい花園で少しずつ健康になっていく話なんですけれども。

でもまぁ、なるほど!だから庭が(そこまで手を入れているようでもないのに)あんなに花咲き乱れる美しい場所なのね。と納得しましたが。リアルな描写の中にもその辺りに暗喩としてファンタジーが入ってるのか。

そこら辺の、「恋になりきらないけど大切で甘酸っぱい」かんじは終始切なくて、色々きゅんときました。

なので、別れのシーンも当然の帰結かつ、触れる指と洗濯ばさみとアリエッティの涙で大満足だった。

「きみは僕の心臓の一部だ」

は若干唐突に感じたので、なくても良かったかなと思うくらい。

スピラーの登場も良かったですね。言葉は少ないですけど。あの終わり方、私はほっとしたし希望があると思うし嬉しかったな。傘を差し出すカンタを思い出してにやにやした人、多数なはずvv


どうかなーと思ったのは、家政婦さんのくだり。

皆が困窮しているような状態で「お金になりそうだから」だとか、この設定でいくなら大事なものが度々なくなって小人のせいだと思っているとか、もうひとつ理由づけがないとファンタジーにおける悪人にもなりきれずどうにも気持ち悪い。
家主の祖母ですら「小人に会えたら嬉しい」くらいのスタンスなのに、わざわざ部屋に鍵を掛けて出てこられないようにして業者を呼んで捕獲とか正に「その発想はなかった!」ですよ。
ただ悪意があるのとも違うというか、一体なんなんだろうこの人?と思う行動はな・・・どうもスッキリしない。

もしくは孫大事の祖母が、心臓に負担をかけたらいかんのに何かに孫が何かに捉われてる!なんとかして排除しなきゃ!!の方がわかりやすかったくらいだ。

というところは気になるのですが、それをスルーして余りあるくらい良かったなーと思いました。
もう一回見に行って、細部を堪能したい・・・!!
スポンサーサイト映画「借り暮らしのアリエッティ」を観てきたへのコメント
   非公開コメント  
スポンサーサイト映画「借り暮らしのアリエッティ」を観てきたへのトラックバック
スポンサーサイト映画「借り暮らしのアリエッティ」を観てきたのトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
最新コメント(記事毎)
ブログ内検索
ワードハイライト
入力した単語をハイライトすることができます。
全ての記事を表示
counter
QRコード
QRコード

CopyRight 2006 二次元の恋人。 All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。