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プリズンホテル(1)夏/浅田次郎 
2006.09.05.Tue [ 小説
プリズンホテル〈1〉夏 プリズンホテル〈1〉夏
浅田 次郎 (2001/06)
集英社

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極道小説で売れっ子になった作家・木戸孝之介は驚いた。たった一人の身内で、ヤクザの大親分でもある叔父の仲蔵が温泉リゾートホテルのオーナーになったというのだ。
招待されたそのホテルはなんと任侠団体専用。人はそれを「プリズンホテル」と呼ぶ―。
熱血ホテルマン、天才シェフ、心中志願の一家…不思議な宿につどう奇妙な人々がくりひろげる、笑いと涙のスペシャル・ツアーへようこそ。



友人の強烈なススメにより購入。

オーナーはヤクザの大親分・従業員はその舎弟の『プリズンホテル』には、「本物のプリズン」から出てきたお客様・他のホテルではなかなか受け入れてもらえない任侠団体御一行がやってきて心と身体を癒していく。
そこへどこをどう間違ったか一般のお客様がやってくるからさぁ大変。

といった雰囲気の、面白おかしく時折ぐっとくるコメディでした。

***

なんと言っても私が好きだったのは、
「ホテルの従業員の中に混ざってしまった普通の人達」

熱血真面目な支配人(真面目すぎて問題を起こし左遷されられてばかり)や若き天才フランス料理人(腕を見込まれて引き込まれる)、これまた天才的な腕を持ち頑固にホテルの味を守り続ける板長。

料理人二人のプライドをかけたやりとりには、微笑みつつお腹を鳴らしました(笑)
そして、真面目に情に厚くホテルマンとしての信念を貫いてきた支配人が報われる場面は胸に迫った。
仲蔵オジがまた格好良いんだこれが!

「善悪と大小は別物だぞ」
世の中とは不条理なもの。
とはいえ、「真面目」という言葉が嘲笑混じりに使われる昨今(腹立たしくも悲しい事にそういった発言する人に最近よく出会う気がする)、せめて小説の中では報われてスッキリしたい。
逃げと言われようと癒されたい。

日ごろの鬱々を、笑いと少しの涙で癒してくれそうな一冊でした。

***

とはいえ個人的には、女に暴力をふるう偏屈な小説家である主人公が、正に「最低男」でありずっと不快でした。
最後には解消されるのかなぁと思いきや、なるほどと納得はするものの共感するまではいけない。

解説では「女の度量を試される」と言っていましたが、それなら私はもう「許さない女」ですねこりゃ。

ただし、このシリーズはこれから秋・冬・春と続くので「これから」どう収束していくのかがとっても楽しみ。

だって最後はやっぱり「春」なんですよv

敢えて「最低男」に描かれているんだろうなぁと想像して、そこは保留して楽しみました。男の方なら、もっとスッキリ楽しめるんじゃないでしょうか。

若林さんの過去(仲蔵とのつながり)等も気になりますし、早速続刊を買いに走りたいと思います。

と言いつつ、

地下鉄(メトロ)に乗って 地下鉄(メトロ)に乗って
浅田 次郎 (1999/12)
講談社

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も買ってしまったので、こちらを先に読みそうです。
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